Napaへの旅(その7) French Laundry にて [bubbly]
Napaに到着しての最初のディナーは、今回のメイン・イベントであります。
koba-sfさまの御生誕記念祝賀会です。
誕生日会であります♪
会場となったレストランはというと…
念願の…
シェフのトーマス・ケラーさんは、ミシュランのニューヨークシティ版で3星を獲得(Per Se)。
そして、さらに、このFrench Laundry で、サンフランシスコ&ベイエリア版のミシュランで3星を獲得した6星シェフ♪でありま~す。
あっ、Bouchonで1星取ってるから7星シェフか(笑)。
このフレンチランドリーは、予約の取れないレストランとして有名です。
全米一予約の取り難い?レストランとも言われているそうです。
事実、「フレンチランドリーの予約を取る方法」などのサイトも多数あるそうです。
今回は、誕生パーティーということで、かなりの前から予約して頂いた模様です。
koba-sfさま、Jさま、誠にありがとうございます。
感謝感激であります♪
さて、ここフレンチランドリーは、その名前の通り、昔は洗濯屋さんだったそうです。
その1軒屋を改修して、レストランにしたそうです。
何気なく歩いていると見逃してしまいそうなロケーションです。
中庭も素敵なので、ここにテーブルも出せ、とまでは言いませんが、
ちょっとしたウェイティング・バーにでもしたらいいのに…と思いました。
ここは、冊子に入れたメニューを各自にくれるのですが、それによると…
CHEF'S TASTING MENU / ** SEPTEMBER 2006
…となってます。
料理に合わせて、様々なワインを用意してくれるようです!
さてさて、最初の泡は…
ラサールです!
ちょっとイイ意味で驚きでした。マグナム・ボトルのラサールは、まろやかさが増している
ように感じました。
料理が運ばれ来たようです。
前菜前に、2品ほど、泡にあいそうなオツマミが出てきました。
パリパリした生地の中に、鮪のたたきとクリームが入っています。
これは、泡にぴったりのおつまみでした♪
小さいけど(笑)。
さて、私が撮った(正確に言うと、暗くなりすぎて綺麗に撮影できなくなってしまいますた)写真は、ここまでなのです(涙)。
以降の写真は、koba-sfさまより借用させて頂きます。
美しい写真でお楽しみくださいませ♪
ちょっと遡りますが、他の席はこんな感じ…
紳士淑女が集っていました…
これは最初に出てきたプチ・シュー
泡に合うぅ~
皿大きいぃ~~
シュー小っちぇえぇ~~~
だけど、美味しい♪
あと、3個くらい食べたかった…
"Oysters and Pearls"
パール・タピオカのザバイオーネにボー・ソレイユ・オイスター。キャビアのせ。
前菜から口福であります♪
キャビアたっぷりですね~。前菜から「ギャフンっ!」と言わせるトーマスの作戦と
見ますた!
丁寧な優しい味でした。キャビアの旨みが皿の中で全然浮いてません!
ラサールにも合いますね~
卵の殻に入った1品。
これもメニューにありませんので、シェフからの「楽しめ!の1品」でしょう。
黒トリュフの香りが素敵です。ヘラごと最後は食べてしまいます。
殻は食べられません。悪しからず。
Fritz Haag Riesling Brauneberger Juffer-Sonnenuhr 2002
泡も終わり、白が出てきました。
次の料理はフォアグラなので、この甘めのリースリングと合わせるのです。
Moulard Duck "Foie Gras en Terrine
マラード鴨のフォアグラ、テリーヌ仕立て
紫キャベツ、フリセーレタス、青林檎のピューレにジンジャーブレッドのシュトロイゼル添え。
フォア・グラのテリーヌです。上に置いてある、複雑なスパイスと絡めると更に美味♪
パンフライドのソテーとかですと、メイン料理感覚になってしまうので(個人的には)
このテリーヌは、タイミング的に丁度良かったです。
ワインは、思い切ってデザートワインでも良かったかも?
フォアグラ載せ用のブリオッシュです。
これだけで食べても美味しい♪
フォアグラ味付け用の塩。
色々な香りがついていました。
先のスパイスと合わせて、様々な味が楽しめます。
とはいうものの、フォアグラの味を損ねることはありません。
個人的には、塩は付けずにブリオッシュ載せが一番好きです。
Paul Hobbs Chardonnay Russian River Valley 2004
お次のワインは、ご当地もののシャルドネ♪
私のストライクのシャルドネです!
これぞカリフォルニアという感じのシャルドネ。
樽香きいてます!
Olive Oil Poached Fillet of Atlantic Halibut
大西洋産オヒョウのフィレのオリーブオイル・ポーチ仕立て
ヤコブセン農場の黒目豆、ガーリック、完熟トマトとタイムの葉
ニース風オリーブオイルで。
このお魚も美味しいですね~
パサつきなく、しっとりとしていますが、レアというわけではありません。
淡白な白身にオリーブオイルやらガーリックやらが絶妙に合ってました。
Chambolle Musigny, "Les Cras", 1er Cru, Domaine Ghislaine Barthod 2002
ワインは、ブルゴーニュのピノに移行しました。
シャンボール・ミュジニィは、自宅にドニ・モルテさん(亡くなってしまいました…)のもの
がありますが、この女性の造り手、ギレーヌ・バルトさんのプルミエ・クリュを飲むのは
初めてです。
ギレーヌ・バルトさんは、シャンボール・ミュジニィに7つのプルミエ・クリュを持っているそう。
パーカー曰く「過小評価されたシャンボール・ミュジニィの生産者」
「このドメーヌのワインを飲むことは、この村のテロワールを
知る良い勉強となるだろう」
…とのこと。
単純に、枯れた感じのアースっぽいピノを想像していたのですが、これは、02故なのか、
レ・クラ故なのかわかりませんが、熟した果実の酸と香りが心地よかったです。
とても気に入りました♪この造り手!
ただ、02は空けるには、ちと早いような気もしたのでした。
Maine Lobster Tail "Cuite Sous Vide
メーン・ロブスターテールの「真空調理」
ポレンタケーキ、パールオニオン コーヒー風味のチョコレート&イチジクソースとともに。
ロブスターということで、「すわ!亜米利加でアメリカン・ソースの御出座しか!!」
と、期待したのですが、予想を裏切るソースが添えられてきました。
珈琲&無花果のタレです。
これは驚き!不思議な味で、ロブスターと合わせても、まだ不思議な感じ(笑)。
しかし、ブルゴーニュのピノを口に含むと、不思議に合う♪
3つの良さを引き出す感じでした。
恐るべし、機関車トーマス…
Roasted Wild Scottish Mallard Duck
スコットランド産 野良マガモのロースト
東京カブのシロップ煮、ちりめんキャベツのメルト ハックルベリーソースとともに
やっぱ、ピノには鴨♪ということで、鴨さまの登場であります。
見せびらかしの図は、洋の東西を問わないようですね。
ジビエ料理!鴨は鷹匠寿で数回頂きましたが、この鴨も勝るとも劣らない!
肉の旨みが凝縮した、野趣溢れる味と香りとでもいいましょうか。
味わえる肉でありました。
ピノがすすみます♪
予想もしなかったリクエストに当惑気味のフレンチ・ランドリーのお姉さんの図
ボストンからお越しのD先生が、やたらと「ぼーん、ぼーん」叫んでいらっしゃいます。
どうやら、鴨では骨回りの肉が美味しいのだから(ごもっとも!)、骨をくださ~い、と
注文つけているようでした。
香港の中華なら、即答「Yes. Sir」なのですが、ここはフレンチ・ランドリー。
皆が、骨をしゃぶるの図は、ちょっと馴染まないレストランです(笑)。
案の定、やんわりと却下!
オーベルジュとかだったら、「後ほどお部屋に届けさせます」とか言ってくれたカモ?
Kobalt Cabernet Sauvignon 2003
鴨が終る頃、カベルネの御出座しです♪
凄いワインの登場です… かなりのカルト・ワインです。
日本のネット酒屋で20000円以上しています。
これをもってくるとは、流石のフレンチランドリーであります。
驚き…
このカベルネは、例えば同じカリフォルニアのHEWITTとは対極的な感じ。
前者がチョコレートを感じさせるカベルネだとすると、こちらは、フルボディですが、
より果実味のあるタイプです。
元気があるカベルネといった感じ。
美味しいです♪
素晴らしいワインに出会えました!
Snake River Farm "Calotte de Boeuf Grillee
へび川農場産ビーフのグリル
シャントレットマッシュルーム、玉蜀黍、セロリ ペリゴディンソースとともに
…そんなわけで、カベルネなのでビーフでしょ♪
私の好きな赤身がちの、美味しいビーフ!
しかも柔らかい!
とろけるよ~な☆などという陳腐な台詞は申しません(笑)
噛んで味わって、そして柔らかいのです。
このビーフは最高です!!
こんなビーフ、日本で食べられるのかな~~
高級ビーフっていうとサシ入りまくっているし…
"Bergkase Selun"
セルンチーズの「山」
カラメルしたカリフラワー、スグリ、トーストしたアーモンド。
ペドロ・ヒメネス・シェリーのソースで
かなりの長丁場のディナーです。とうとうチーズの御出座しですね。
シェリーのソースとチーズがとても合うのです。
ビーフの後でも、美味しくいただけます♪
Domaine Yves Cuilleron Roussilliere M.M.V. 2005
甘いワインの登場でございます♪
ローヌは、イブ・キュイレロンさんのとこのものです。
トカイのエッセンシアのような濃厚な杏の香りはしませんが、
すっきりと上品なデザートワインです。
この後、固形物のデザートが続くので、これくらいの方がいいですね。
Bartlett Pear Sorbet
洋梨のソルベ
野の花から採った蜂蜜で作ったケーキとホイップした蜂蜜添え
”Delice au Chocolat et a la Menthe"
チョコレートとミントの悦び
マンジャーリ・チョコレートのパルフェにミントシロップを添えて
デザートもどんどん来てますよ~~(笑)
そういえば、この入れ物をボストンのD先生「これって持って帰っていいんだよね?欲しい
から、持って帰っちゃおうかな」などと仰っていましたが、奥様にピシリと抑制されてますた。
お土産のショートブレッドです。
気持ちカロリー抑え目な感じ?
上品な甘さで美味しかったです。
こってり系のショートブレッドではありません。
これは、私が、お祝いにkoba-sfさまにプレゼントしたグラス。
綺麗に写真におさめて頂きありがとうございます。
基本的にkoba-sfさまは、何でもお持ちの方なので、とっても迷ったのですが、
原点に戻り、「そうだ!自分の欲しい物をプレゼントしよう♪」ということで、
このグラスにしたのでした(笑)。
ラリックさん、いつかは訪れたいアイ村生まれだし☆
いや~、美味しかったです♪
5時間に及ぶディナーも、終焉であります…
素敵なパーティーに御招待頂き、誠にありがとうございました!
外へ出るとNAPAの空気は、かなり肌寒くなってました…
をっ! 奥で考える人は、シェフのトーマス・ケラーさんではあるまいか??
新作メニューを考えているのでしょうか…
それとも、アラン・デュカスのように、次の店舗のことばかり考えているのでしょうか…
どちらにせよ、お疲れさまです。
美味しい料理をありがとう!
…と余韻に浸っていたら、件のボストンのD先生が、何やら喚いていらっしゃいます。
「ハイ!トーマス、とーますぅ~~。ハイっ、ミスター・ケラーぁ~~」
…と、奥のトーマス・ケラーさんに声をかけているようでした、飛び上がりながら。
離れ技で(爆)、調理場で記念写真まで撮ることができました。
アジア系のお兄さんは、かなり上のポジションのシェフのようです。
いい記念になりました♪
素敵な一夜はこうした更けていったのでした。
長い記事を最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
メイン・イベント第1弾は終了ですが、この旅行では、私にとって、もうひとつのメインがあるのでした。
明日は、そのワイナリーにお邪魔することになります。
早いうちにUPしま~す♪
ま~、なんと素敵なお誕生会ディナーでしょう。
カベルネのエチケットもステキです。
by miumiu (2006-11-10 14:04)
素晴らしいコースですね~♪
お腹いっぱいになりました。
by julliez (2006-11-10 21:08)
miumiuさま、
この日で、いったい何カロリー摂取したのでしょう(笑)。
KOBALT、エチケットからしてカルトワインっぽさ出してますよね~
niceありがとうございます♪
by ISO (2006-11-12 08:02)
julliez さま、
私も写真UPしていて、「よくぞ、これだけもの量を…」と感心しております(笑)
niceありがとうございます♪
by ISO (2006-11-12 08:05)
すごい豪華ですね(驚)
それから私もNapaでラサールなんて驚きました!
しかもマグナムなのですか??
お料理もさることながら・・・デザートからがすごい・・・
デザートバイキングに来たみたいですね(笑)
by シェリー (2006-11-13 12:56)
シェリーさま、
Napaでラサールって、なにか新鮮ですよね!
そういえば、昨日も銀座の「ヴィオニス」でラサールを飲みました♪
デザートの頃は、流石にお腹いっぱいになってしまいました(笑)
何カロリー摂取したのやら(笑)
美味しいと、どんどん食べてしまいますね~
niceありがとうございます♪
by ISO (2006-11-14 09:54)